第79回北海道大家塾は、札幌駅最寄りの北農健保会館に会場を設け、会場セミナーに53名、You Tube ライブ(限定公開)同時配信によるWEBセミナー(帯広サテライト会場も含む)には71名の計124名が参加の中で開催されました。
メインゲストには『ペット可物件の不安が自信に変わるルールづくり!』と題して、東京大家塾 塾長 大友 哲哉 氏にご登壇いただきました。
ペット市場やペット可物件のメリット、家賃の考え方、失敗例と解決策などについてわかりやすくお話していただき、優良なペット可物件にするためのルール作りについて学ぶことができました。
お役立ちセミナーでは、『Withコロナ時代の不動産業界における自主管理3.0時代の到来について!』をテーマに、株式会社COMPASS 代表取締役社長 安藤 祐輔 氏と株式会社Gold Key Co.,Ltd 代表取締役 木全 雅仁 氏にご登壇いただきました。
前半は安藤氏に、退去明渡し日まで孤独死なども保証してくれる株式会社Casaの手厚い保証内容と、自主管理に役立つ「家主ダイレクト」について、後半は実際に「家主ダイレクト」を利用している木全氏に不動産業界の2023年以降予想と、低コストでスマートなリモート管理が可能な「app-me!Cloud」のサービスについてお話いただきました。
ミニセミナーでは、『賃貸住宅におけるEV対応』というテーマでENECHANGE株式会社 棚田 陽 氏にご登壇いただき、エネチェンジが国の補助金に上乗せして導入支援金を提供し、無料でEV充電器を設置できる今がチャンスの導入支援キャンペーンのご案内をしていただきました。
サポートパートナーの企業紹介は、
インターネット無料のマンションや個人向けのカムイ光ネットワークサービスを提供している株式会社e-styleさんに、「業者選びでお困りの方は個別に正しい選択についてご案内できます」とPRしていただきました。
株式会社クレディセゾンさんはセゾンマイルクラブのサービス改定について、北海道ガス株式会社さんには、現在実施中の「電気新規申込みで基本料金最大3ヶ月無料キャンペーン」のご案内をしていただきました。
【メインゲスト】
講師紹介
大友 哲哉 氏(Otomo Tetsuya)
東京大家塾合同会社 代表
一般財団法人 日本不動産コミュニティー 理事
○ 東京大家塾
千葉県市原市出身
明海大学不動産学部(千葉県浦安市)卒業
新卒で入社した東証一部上場不動産会社は、入社3年目を前にして事実上の破たん。
再建を進める中で、お客様の無知につけこむ業界の体質に疑問を持ち起業を志す。
2003年に独立後、お客様に不動産を学んでもらい自分で判断できるようになるための活動として、各種セミナーや講座を開催。
2006年から始めた東京大家塾は、業界のことをわかりやすく教えてくれると好評で累計5,000名を超える受講者が参加。相談件数は累計30,000件を超える。
2008年、浦田健氏・西山雄一氏らと共に不動産実務検定を創設。認定団体となる一般財団法人日本不動産コミュニティー理事に就任。
不動産の有効活用の体系化を全国に展開する。
【資格】
J-REC公認不動産コンサルタント
米国PMI協会認定 Project Management Professional
宅地建物取引士(国家資格)
愛玩動物飼養管理士2級
【著書】
空室対策やるだけムダ!(週刊住宅新聞社)
We are 不動産コンサルタントII(共著)
不動産実務検定テキスト執筆(共著)
週刊住宅新聞連載・特集記事執筆多数
『ペット可物件の不安が自信に変わるルールづくり! 』
累計5,000名を超える受講者が参加する東京大家塾の塾長 大友 哲哉さんは、2008年に浦田 健氏・西山 雄一氏らと共に不動産実務検定を創設。
現在は、一般財団法人日本不動産コミュニティーの理事として不動産の有効活用の体系化を全国に展開しています。
今回は不動産実務検定のテキストにも掲載されている「ペット対応の入門編」も含め、『ペット可物件の不安が自信に変わるルールづくり!』についての詳細をお話していただきました。
【仲介会社】
入居後マナー違反やトラブルがあっても管理会社に任せられるため、お客さんのニーズに応えられるようペット可物件がほしい。
【管理会社】
ペット可物件の対応をあまりやりたくないのではないか。
一般的な管理会社にはペット可物件の運営ノウハウや管理マニュアルがない。
特約にあっても細かくは記載されていない。
このような現状から、大家としてペットと暮らす楽しい毎日を入居者さんに与えるためには、ルール作りが大切と語る大友さん。
最初にペット可物件の8つもメリットについてお話いただきました。
ペット可物件のメリット
1.ペット飼育者は優良入居者
2.空室対策になる
3.長期入居が期待できる
4.管理費UPで利回りもUP
5.収入もUP
6.空室対策の予算UP
7.大規模修繕の予算もUP
8.高値売却も!?
そしてペット可物件の失敗事例やポイント、ペットに関するルール作り、ルール適用までのステップについて以下のように教えてくださいました。
・ペット飼養細則を作成することが一番重要
・ルールを整備してから既存の入居者向けにアンケート
(ペットが飼えない物件だから住んでいる人もいることに配慮する)
・仕事が増える管理会社の苦悩を理解し、配慮することが大事
・家賃UPは広く薄く、管理費は飼育者のみUP
・意識の高い入居者を「ペット飼育状況チェックシート」で選別すれば、しつけやマナーの問題等でトラブ ルになりにくい
ペット市場は微増しており、犬猫の頭数は子供の人口より多い現状。
いずれペットを飼いたいと思っている人などの間口が広がり、費用負担なくメリットが手に入る「ペット可物件」にするためのノウハウを学び、早速実践してみようと思った大家さんが多かったのではないでしょうか。
受講者には、大友さんの著書「ペット可物件の不安が自信に変わるルールづくりの手順書」Kindle版を3日間限定で無料購読できるようにしてくださいました。こちらは既にダウンロード期限が過ぎておりますが、ペット飼養細則例やチェックシートなどの資料プレゼントは4月30日までダウンロード可能です。
受講された方はぜひ今すぐご活用ください!!
塾長 原田の感想
運用はいろいろと考えるところはありますが、ペット飼養細則等の資料までいただき、大変有意義なセミナーでした。
入居時にこのペット規則やペットの種類・ルールなどを徹底してきちんと書類を交わしておけば、非常に安心してペット可物件にすることが出来るのではないでしょうか。
とっても勉強になりましたね。
【お役立ちセミナー】
講師紹介
安藤 祐輔 氏(Ando Yusuke)
株式会社COMPASS 代表取締役社長
○ 株式会社Casa
1992年生まれ 大阪府出身
東京大学卒業後、株式会社クラウドワークスへ入社
営業、広告運用からマーケティング責任者を担当
2020年12月 株式会社Casa入社 マーケティングを担当
2022年4月 株式会社COMPASS 代表取締役社長に就任
株式会社COMPASS
※株式会社Casaのグループ会社
所 在 地 :東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル30F
事業内容:不動産経営プラットフォームの提供、不動産取引に係る各種情報インフラの提供
不動産経営に係るコンサルティング事業
木全 雅仁 氏(Kimata Masaji)
株式会社木全商事 代表取締役
株式会社 Gold Key Co., Ltd 代表取締役
○株式会社 Gold Key Co., Ltd
1965年 愛知県名古屋市生まれ 滋賀大学卒
1991年 明治生命(現明治安田生命入社)
2001年 中国北京支店駐在 中国合弁保険会社設立メンバー
2003年 本社FP企画部にて、ファイナンシャルプランナー育成尽力
2007年 木全商店代表取締役就任
2012年 ㈱Goldkey Co.,Ltd 設立 CEO就任
2015年 マンション管理アプリ「app-me!」発売
2019年 ベンチャーキャピタル3社より資金調達
2022年 東証プライム企業 ㈱CASA社と資本業務提携
創業70年を迎える不動産賃貸業を経営する傍ら、2012 年より、不動産に寄り添う IT 会社「㈱Goldkey Co.,Ltd」を設立。デザイナーズマンション建築のカリスマ大家として名高く、全国各地のオーナー会、投資家セミナーでの講演は過去200回以上にも及ぶ。
また、居抜き物件検索サイト「ぶけなび東海」の運営から、更にネットワーク化された不動産事業を展開する為に「マンション管理アプリapp-me!」開発。現在では35 万契約を達成中。
スペースの有効活用と収益化を高める為にテレワークブース「Massimo」を発売。
不動産とシステム開発の経験で蓄積されたノウハウを活かして、より不動産事業とITが密接な関係を築けるネットワークインフラストラクチャを実現するため、、IPOに向けて不動産テック業界を牽引中。
『Withコロナ時代の不動産業界における自主管理3.0時代の到来について』前半
web3(ウェブスリー)web3.0(ウェブサンテンゼロ)とは、インターネットの新たな形を表す概念で、次世代の分散型インターネットの総称です。
自主管理においても、色々なサービスを上手く組み合わせたシステム委託分散型新時代の到来を自主管理3.0と呼んでいます。
お役立ちセミナー前半の講師 株式会社Casaのグループ企業である株式会社COMPASS 代表取締役社長 安藤 祐輔さんは、最初にセミナータイトルにも使われている自主管理3.0時代の意味を説明した上で、保証会社Casaの充実した保証内容について詳しくお話いただきました。
家賃保証はどこでもだいたい一緒で、どこかしらに入っていれば大丈夫ですが、保証内容をきちんと理解していないと大変なことになる3つのポイントがあるそうです。
①孤独死
孤独死が発生しても勝手に部屋を片付けられないため、相続人を探して現状回復するまで時間がかかる
発見日ではなく死亡推定時刻を保証終了日としている保証会社が多いため、賃料が入って来ない
そのためオーナーが費用負担
→ Casaは退去明渡日まで漏れなく保証が続く
②明渡訴訟
反論や控訴があった場合1年以上の期間がかかる場合もあるため、一般的な保証では金額が不十分
→ Casaは訴訟費用も保証
③原状回復
無断退室の場合、賃借人が戻って来たときに損害賠償請求されたり、住居侵入罪・窃盗罪等の刑事罰に問われるリスクがある
一般的な保証会社は賃借人の退去時の同意書がなければ免責になる場合も…
→ Casaは同意書不要
更にOwnerWEBで取り扱っているオーナー向けの保証「家主ダイレクト住まいサポートパック」は
・孤独死保険が自動付帯
・総括保険で別途申込不要
・更新時の付保漏れなし
・家賃保証+家財保険
・24時間対応コールセンターで一次対応
・費用は入居者負担
1つのシステムで入居者募集・契約手続き・入居者管理・退去手続きなどの賃貸管理をもっと便利に!
入居者の満足度を上げてもっと楽に自主管理に切り替える方法と、保証会社をうまく使うためのマル秘知識を教えていただきました。
『Withコロナ時代の不動産業界における自主管理3.0時代の到来について』後半
後半では実際に「家主ダイレクト」のシステムを取り入れている株式会社 Gold Key Co., Ltd 代表取締役 木全 雅仁さんにご登壇いただき、Withコロナ&円安時代の不動産業界を取り巻く課題と今後の方向性、自社のリモート管理システムapp-me!cloudのご紹介をしていただきました。
若年層の人口が減り、住まいの需要は減少していますがなくなることはない。
勝ち抜いて選ばれる物件を見通すことが大切。
と語る木全さんは新技術やサービスの向上、AI・IOT・VR導入などを次々と試しているそうです。
そして業界に先駆けてリモート管理システムapp-me!cloudを開発し販売。
・部屋単位の個人向けアプリを提供し、入居者と個別につながる
・入居者に直接つながることにより、管理業務の効率化を実現
・入居者向けのサービスの充実による物件の差別化と入居促進
戦略的に収益性の低い管理部分を自動化し、入居者にとって新しいスマートコンシェルジュサービスを提供しています。
更に前半でご紹介いただいた家主ダイレクトサポートパック付アプリで、自主管理の大家にとってストレスになる家賃の滞納を保証。
更に24時間対応のコールセンター&駆けつけ・家財保険・孤独死保険など入居者に必要な商品をすべてパッケージ化をしています。
【導入メリット】
アプリ導入による自主管理のDX簡略化実施
家主ダイレクト導入による「前月末日の家賃満額入金」の実現。
※変動費も自動振込
このシステムを利用し、木全さんが実際に自主管理を行った結果、表面利回りと実質利回りの乖離がほぼなくなり、 銀行の融資額が大幅にアップしたそうです。
お二人のお話を聴いて、これから益々進んでいくDX化の中で最先端のサービスから、入居者が喜びオーナーが儲かる自主管理の環境づくりを学ぶ事ができました。
塾長 原田の感想
CASAさんは保証会社のパイオニアですが、最近ではカード系保証会社に押されております。
そんな中で、ある程度のリスクを引き受けながら、簡単ではない入居者の保証もしてくれています。
夜逃げにも対応してくれる保証会社ってほとんどないんです。
保証商品が大きな差を生まない中で特色を出しているのが、今回ご案内のあった孤独死保険もついた「家主ダイレクト」。
この「家主ダイレクト」と木全さんの開発した「app-me!Cloud」を組み合わせると、自主管理の殆どをシステム化できてしまいます。
自主管理3.0がこの組み合わせで実現できそうですね。
【ミニセミナー】
『賃貸住宅におけるEV対応』
ミニセミナーでは、ENECHANGE株式会社 EV充電サービス事業部 棚田 陽さんに、EVの背景情報と賃貸住宅のEV対応メリットについてお話いただきました。
最近はテレビCMなどでEV車を見かけますが、日本のEV・PHV新車販売比率はまだ3.1%ほど。
日産自動車のアンケート調査によると
集合住宅にお住まいの方で直近3年間でのEV購入検討している方 76.8%
集合住宅に充電設備がないことでEVの購入が難しいと考える方 88.6%
となっており、今後は充電器の需要が伸びてくると予想されます。
そんな中ENECHANGE株式会社は、国の補助金とエネチェンジの導入支援金キャンペーンにより、マンション・集合住宅向けEV充電器が0円で導入できるキャンペーンを実施しています。
・設置工事・補助金申請も全部お任せ
・建物の現地調査をして適切な速度や台数を提案
・365日対応コールセンターで安心のアフターサポート
・Webブラウザで稼働状況や売上などをリアルタイムで一元管理できるダッシュボードを提供
・テスラ車以外は日本で販売している全てのEVに対応(テスラはアダプタが別途必要)
・充電器は設置場所によって壁掛・スタンドなど様々な設置方法に対応(充電ケーブルは5メートル)
・6kwの倍速充電器も可能
更にユーザーファーストを第一に考えたアプリEV充電情報アプリを使うと、クレジット登録をしてお支払い可能な方を認証してから充電開始するため、電気が盗まれる心配も解消されます。
20台以上の駐車場という導入条件はありますが、個別相談で対応できる場合もあるそうです。
全国で導入が拡大中のEV充電設備。
国の補助金申請は9月末までですが、なくなり次第終了します。
検討中の方はぜひ北海道大家塾を運営するオーナーズビジョン株式会社【電話番号011-827-1021】へお問合せください。
塾長 原田の感想
限られた時間だったために、説明が足りなかったようですが、これから来るであろうEV時代に備えて
EV充電器の普及が大きな課題です。
電気自動車の種類で充電時間が変わりますが、日産リーフだと50%充電で約6.5時間、ベンツのEQSだとそれが9時間も掛かります。
3kwhの充電設備ですとこれの倍もかかりますから、正直使いものになりません。
自家用ですから、エネチェンジは付けていませんが、弊社事務所にも200Vコンセントを設けています。
そうすると次の車の購入にEV車が検討に入ってきますよね。
日本にEV車を普及させるには、先に充電設備が必要なのです。
トヨタもいよいよ本気でEVを出してきます。
普及期の今なら補助金も使えますので、ぜひ考えたいものですね。
当社のHPにも基礎知識を掲載していますのでぜひご覧ください。
開催情報が欲しい方は「北海道大家塾通信」にご登録ください。
北海道大家塾にご参加したい方は、
「北海道大家塾通信」に登録して下さい。
開催が決まったら優先的にご案内します。
開催記録
●日 時:2023年3月25(土) 13:30-18:30
●参加人数: 124名(会場参加:53名、WEB参加:71名)
たくさんの参加者の声を頂きました!!ありがとうございます。
☆たくさんのアンケートから一部のみ掲載させて頂きました☆
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
ペット可のイメージが変わりましたし、web3.0のイメージで自主管理が変容することにもワクワクしました。テクノロジー系、最新トピックが大変興味深かったです。
札幌市 安彦 和美 様
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
今回のお話はすべて参考になりました。
ペット可物件については、事前に細かに決めておくことが大事だと分かりました。
自主管理のDX可については、何かやれそうな気がしてきました。
今まで委託管理をすることしか考えていなかったので目からウロコでした。
旭川市 梅野 牧 様
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
EV充電器について リスクなく将来性豊かな事業と感じました。
伊達市 若狭 保司 様
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
ペットはこれからも増えていくと思う。気をつけることやアピール方法など学びがあった。
自主管理3.0については、不動産業もここまで来たかと思った。
オーナーには実質負担なく、管理費を削減できると思った。
札幌市 S・M 様
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
リスク管理されたペット可物件の留意点が深く理解できた。
大家塾運営の皆様、運営ありがとうございます。
札幌市 A・Y 様
まだコメントはありません。