今回お話してくださるのは、TRUSS HOME株式会社 代表取締役 古川広毅 氏 と オーナーズビジョン株式会社の高瀬洋一郎です。
第一部は、『私たちの地域の魅力を見つけよう!(3代目大家の取組み)~ 賃貸不動産オーナーが手掛ける 地域のコミュニティづくり』と題して、TRUSS HOME株式会社 代表取締役 古川広毅 氏にご登壇いただきます。
古川さんの先祖は、江戸時代から福島県郡山市の小原田で農業を営み、50年前頃から大家業に転換し3代目の大家さんです。故郷を大切にし、不動産を通じた地域活性化を目指しています。
人口が少なくなっていく時代に、大家としてを考えた時に「そのエリアに住みたいと思う人が増えないといけないのではないか」と思い“小原田”という場所の価値を上げて皆さんに住みたいと思ってもらうような場所にすることが大事だと考えたそうです。
そこで入居者間のコミュニティー醸成、地域社会との共生を目指し、『小原田の里暮らし』をコンセプトに、3つの住棟が緑豊かなパティオを囲む賃貸共同住宅「ロカド香久山」を建設しました。
人の気配を感じながら暮らすように作られた14世帯の家族が共有するパティオは日常的に地域に対しても開かれ、緩やで持続性のある人と人との繋がりを四季折々育んでいます。
そして「ロカド香久山」の建設では、地域の方々が敷地の中に入りやすいようにイベント仕立ての上棟式や内覧会を行いました。
今回はそんな地域の人々の交流を呼び、街の活性化を目指す大家業についてお話いただきます。
また現在、新しい試みとして築22年のマンション改修にも取り掛かっており、新たな里暮らしについてもお話いただきます。
第二部では『バンドマンが滞納400万円超えの築古アパートを相続してみた ~ 二代目大家ロックバカの相続体験記』と題して、オーナーズビジョン株式会社の高瀬洋一郎が、親から相続し、初めた二代目大家業について話します!
J-RECの認定講師でもある高瀬は、信金マンでプロバンドマンだったという異色の経歴の持ち主。
相続で築40年超の木造アパートを受け継ぐも、400万円超えの滞納を始めとする問題山積みの物件でした。しかし持ち前の忍耐力とロック魂で乗り越え、物件の建て替えにたどり着きます。
いくつもの難題を乗り越えるうちに、当初はあまり関心がなかった大家業に目覚め、家賃収入増を目指しています。
そんな二代目大家の高瀬が同じ境遇の方々の問題解決の手助けになればという思いで、経験した失敗談や成功談などをお話させていただきます。また、プロバンドマン時代のフジロック出演の裏話なども聞けるかもしれません。
今回の北海道大家塾は、ウラケン不動産【浦田健公式】 と 一般財団法人 日本不動産コミュニティー(J-REC)の認定勉強会です。
楽しみにしてください。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!!
北海道大家塾 塾長
原田哲也
講師のご紹介:古川 広毅 氏
古川 広毅(Furukawa Hiroki)
TRUSS HOME(トラスホーム)株式会社 代表取締役
福島県郡山市小原田出身。
大学で建築を学んだ後、建築会社へ就職。
2010年地域の暮らしづくりを目指すTRUSS HOME㈱を設立。
2020年には入居者だけでなく、地域の方々との繋がりを育むことを目指した賃貸住宅『ロカド香久山』を建築。
1998年 地元建築会社に入社 現場監督、設計、営業、積算を担当
2009年 有限会社 マルサダ入社
2010年 TRUSS HOME株式会社 設立
2019年 TRUSS HOME café & レンタルスペース オープン
2020年 コミュニティ型賃貸住宅 「ロカド香久山」新築
所有管理不動産 約200世帯
◆トラスホーム 里守出航祭
◆ちっちゃな美術館 こはらだ日和
◆ロカド香久山 上棟祭/秋祭り
地域振興にお役に立つことは、大家さんに必要な目線です。
何代も続く地主系大家さんには特に聞いてほしい内容です。
例えば平岸地区では、よさこいソーランの平岸天神を支援するのが平岸の有名な地主さんである事は有名なお話です。
今回の古川さんの取り組みも特筆な地域振興です。
私と古川さんの出会いは、不動産実務検定を監修認定する(一財)日本不動産コミュニティー(J-REC)で、私は北海道支部の支部長で彼は福島支部の支部長という関係でした。
2016年に福島で開催された全国事例研究会で、古川さんが登壇され、『東日本大震災から5年がたった福島の今』というセミナーを聞く機会がありました。
震災後の当時、福島から離れる人がとても多くいる中、彼は地元の大家として、たまたま所有していた三角形の土地を、地域の未来のためにベンチを置いたりして憩いの場になるように開放したそうです。
こんな事からも「地元愛がとても強い大家さんだ」と思っていました。
そして昨年、古川さんが地元コミュニティーを活性化させる賃貸住宅を建築したことを知りました。
この賃貸住宅は、かの有名な「ブルースタジオ」の大島さんが全面に設計、プロデュースしています。
ブルースタジオの大島さんは「カンブリア宮殿」や「ガイアの夜明け」「プロフェッショナル」など数あるTVにも取り上げられた超有名な設計者です。
人と地域を変えるリノベーション時代は
「つくる」から「使う」へ→https://www.projectdesign.jp/201610/free-resources/003165.php
その大島さんがプロデュースしたのがこの「ロカド香久山」です。
「安くは決してない設計費を掛けて、正直そこまで収益は出ない」と古川さんは言っていました。
だからこそ誰もができる事ではない大家による地域振興の取り組みを多くの方に知ってもらいたいと思い、
この物件が完成した2020年4月に早速、今回のセミナー登壇をお願いしました。
古川さんは、「100年ふくしま」というWEBサイトでもご紹介されいますが、非常に地元を大切にする人です。
その中で古川さんの家の成り立ちについても書かれていましたが、古川家は江戸時代に新潟県から郡山市小原田に移住し、農家として田畑を所有していたことから始まるそうです。
それが受け継がれた結果、古川さんは今もなおご家族とともに不動産賃貸業を営み、また、ご自身の仕事を『大家業(おおやぎょう)』であると語っています。地主・家主としての宿命の中で生まれた古川さんが、覚悟を決めて自分の故郷「ふくしま」で賃貸業を経営している様は、代々賃貸業を営む家に生まれた方には、とても共感できるものと思っています。
そして3月の北海道大家塾開催が近づく中、第一部の講師・古川さんより先日セミナー資料のデータを頂きましたが、素晴らしい写真が多く本当に見どころ満載でした。
こちらの物件資料がロカド香久山の募集資料です。
この募集資料も圧倒的な写真のクオリティーです。
この物件の誕生秘話なども聞けると思いますので楽しみにしてください。
【第一部】
『私たちの地域の魅力を見つけよう!(3代目大家の取組み)』~賃貸不動産オーナーが手掛ける 地域のコミュニティづくり
【セミナー内容】
●賃貸物件で故郷(ふるさと)の価値を上げる
→三代目大家が描いた街おこしとは
●立地に価値なし、エリアに価値あり
→小原田の里守(さともり)とは
●地域のファンを生む物件を作ろう
→トラスホームCaféが生むコミュニティとは
●自分ができる取組みから始めよう
→賃貸物件に秘められた可能性とは
講師のご紹介:高瀬 洋一郎
高瀬 洋一郎(Takase Youichiro)
オーナーズビジョン株式会社 不動産営業部 課長
札幌の大学卒業後、札幌信用金庫(現北海道信用金庫)に就職し、渉外を担当。預金・融資案件をこなす。
3年後、脱サラし上京。バンド活動を開始。
フジロックフェスティバルに2度出演。
CD8枚をリリースしプロとして活動。
10年の節目にバンドを脱退し、札幌に戻り不動産賃貸仲介会社に就職。
父親からの相続を機に二代目大家になり、2019年オーナーズビジョン株式会社に入社。
【資格】
宅地建物取引士
2級ファイナンシャル
プランニング技能士
AFP(日本FP協会認定)
J-REC公認 不動産コンサルタント
全住協 不動産後見アドバイザー
当社の課長でもある 高瀬洋一郎は二代目大家です。
社会人のスタートに信金マンからスタートした彼は優秀だったんでしょう。
育ちの良さもあり得意先でも可愛がられたと思います。
しかし!
信金をやめてロックバンドでデビューするために東京へ!
破天荒です(笑) ご両親はびっくりしたでしょう(笑)
出会いは彼が東京から戻り、賃貸仲介会社に勤めていたときにJ-RECの不動産実務検定を勉強しに来た時のことです。それは記録を調べると2013年4月でした。
お父様が亡くなり賃貸経営を引き継いでいて悪戦苦闘していた時だったと思います。
実務検定は学び終えましたが、そのまま数年が経ちました。
再会したのが、2019年1月にJREC本部が開催した相続コンサルタント養成講座ででした。
彼は、二代目大家として自身の資産を増やすことだけを考えても良い立場でしたが、自身の相続の経験から同じ立場の人間をサポートしたいと、なんと自腹で東京にまで来てそのセミナーに参加していたのです。
そして2019年5月に当社に入社してくれました。
無我夢中で仕事をこなしながら、どんどん成長した今、彼の相続と賃貸経営の経験を、沢山の人に聞いてもらいたいと思い、今回満を持してセミナー講師として登壇することになったのです。
彼の場合は父親が急逝し、強制的に賃貸経営をしなければならない立場になり、二代目大家として物件を引継ぎ、気がつけば様々トラブルを内包していました。
そんな彼は、札幌に戻ってきてから賃貸仲介会社で修行し、持ち前のロック魂で、自分で勉強し体当たりで実践し問題を乗り越えていきます。持ち前のガッツで乗り越えていく様は、事業承継させたい親も、事業承継したお子さんにも、きっとお役に立てる内容であると思っています。
皆さんの中には、「子供にどうやって継がせよう」もしくは「親からどうやって賃貸経営を引き継ごう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
なかなか、切羽詰まらないと、きり出せない相続・事業承継問題を話し合えるキッカケとなるように、弊社では「資産ドック」というサービスを生み出しました。資産ドックを初めてから、特に相続させる親側からの相談が多い事がわかりました。でも親の立場で、こういった事を自分で考えて備える事ができる方は非常に稀です。
先日自動車メーカーの「スズキ」の鈴木修会長が退任し相談役になるというニュースが有ったと思いますが、鈴木会長は御年91歳です。鈴木修会長は1978年に社長となり、2000年にいったん会長へ退いた後、2008年に社長に復帰しました。そして2015年6月から会長に専念し、今回やっと相談役に退きます。
70歳の2000年から、次世代への事業承継を考えながらも21年が経ってしまったのです。
優秀な経営者ほど、後継者は大変ですし親から見ると頼りなく思えてしまうのでしょう。
賃貸経営も同じです。親がある意味子供を信頼し認めないとなかなか承継は進みません。
そして、子供は親以上の実力が無いと、変化する経済状況の中で受け継いだ資産を減らしてしまいます。
だからこそ、学び続けることが重要です。
是非、高瀬の相続体験記を通じて、親子で考えるキッカケになれば幸いです。
また、親子で参加するには最適かもしれません。
そして、第二部の講師となる弊社・高瀬の資料もついに出来上がってきました!
昔のバンド時代の話も色々楽しみ(笑)です。
短いですが当時の動画も流すようにお願いしました(笑)
彼は現在、もう一つの老朽アパートの建替えにも取り組んでいます。
こちらの近況もご報告しますが、とても素晴らしい交渉結果が既に出ていますので、こちらもお楽しみにしてくださいね。
【第二部】
『バンドマンが滞納400万円の築古アパートを相続してみた!』~ 二代目大家ロックバカの相続体験記
【セミナー内容】
●フジロック出演から賃貸相続へ!
→はじめて知った父の仕事
●400万円超えの滞納発覚!
→元バンドマンが挑んだ満室経営
●リフォームしたのに屋根が飛んだ!
→予期せぬ自然災害から教えられたこと
●決死の立ち退き交渉から始まった復活劇!
→建て替えまでの道のりと、将来のビジョン
日時と会場
3月北海道大家塾も、会場講演とWEB同時配信の両方で開催致します!!
日 時:2021年3月27日(土)13:30~18:00
受 付:13:00~
会 場:北農健保会館 3階 大会議室
所在地:札幌市中央区北4条西7丁目1番4
定 員:会場参加 先着 40名様
WEB参加 先着200名様
参加費:
《会場参加》
北海道大家塾有料会員(SD・VIP) 無料
北海道大家塾有料会員(NL) 2,500円
J-REC会員(資格・一般会員) 4,000円
北海道大家塾無料会員(一般) 5,000円
《WEB参加》
北海道大家塾有料会員(NL・SD・VIP) 無料
上記以外の方 2,000円
※私は何会員?という方はこちらをご覧ください。
※WEB参加のお支払いはクレジットカードのみとなります。また、決済後の返金は致しかねます。
懇親会:5,000円(予定)※懇親会は満席となりました。
※会員様限定懇親会とさせていただきます。
(有料会員・J-REC会員・サポートパートナーのみ)
※前日キャンセルは、キャンセル料が発生します。
【有料会員になると、様々な特典の他、北海道大家塾参加費の割引があります!!】