第73回北海道大家塾は、イベント開催制限を遵守し、札幌駅最寄りの北農健保会館に会場を設け、コロナ感染拡大防止対策を行なった会場セミナーには53名、You Tube ライブ(限定公開)の同時配信によるWEBセミナーには73名の計126名が参加の中で開催されました。
第一部では、Rsmile株式会社 代表取締役 富治林 希宇(ふじばやし ねがう) 氏を講師としてお招きし、『不動産ファンドでのスキルを活かしたアパート経営&不動産管理の新しいカタチCOSOJI (こそーじ)』をテーマに、「地方における築古物件への不動産投資と再生」や「物件の価値を上げる不動産管理」を、具体的な事例やITによる新しい不動産管理サービスCOSOJI (こそーじ)のご紹介を交えてお話いただきました。
第二部では、有限会社フリークスの代表取締役 清水 徹 (しみず とおる)氏にご登壇いただき、『修理工場のオヤジが、気がついたら 100 室の賃貸オーナーに! 』と題し、自動車修理工場 FREAK’S GARAGE(フリークス ガレージ)を起業した後、手探りで始めた賃貸経営から不動産投資についてお話いただきました。
また事業として不動産賃貸をより深く学び、今やJ-REC公認 不動産コンサルタントや2級ファイナンシャル・プランニング技能士AFP (日本FP協会認定) の資格も持つまでに至った大家業の経験も、これまでの半生とともに熱く語っていただきました。
サポートパートナーの企業紹介では、北ガスグループさんより電気代基本料金が最大5か月無料となる『新生活応援キャンペーン』のご紹介、株式会社クレディセゾン北海道支社さんより「クレジットカードでの市町税納付が4月1日よりF-REGI(エフレジ)に切り替え」をご紹介頂きました。
また会場で他のサポートパートナー企業のご紹介もさせていただき、受付横にサポートパートナー企業のチラシやノベルティ等を並べて、来場者の方に自由にチラシを見ていただいたり、お持ち帰り出来るようにしました。
【第一部】
講師紹介
2012年
立命館大学 建築都市デザイン学科卒業
2012年
株式会社ザイマックス 不動産事業
大型不動産のビルマネジメント業務、プロパティマネジメントに従事
ファーストブラザーズ(株)投資運用(銀行)業
500億を超える不動産の自己投資及び、アセットマネジメント業務に従事
2018年
不動産開発、まちづくり、プラットフォーム開発、組織づくりなどに従事
不動産関連業務の支援事業、地域創生事業
立命館大学時代に建築を学んだ後、大手不動産会社であるザイマックスグループにて、様々な不動産の管理・運営に従事。その後、投資銀行のファーストブラザーズにて多数の不動産投資・運用業務を執行後にクラウドリアルティにて投資銀行部長とし、まちづくり・新規事業支援・不動産開発・運営・プラットフォーム開発・組織づくりなどに従事。
2020年Rsmile㈱を創業し、不動産業界のワークシェアサービスCOSOJIを展開。
お仕事の地産地消による地域活性化を目指す。
【著書】
・不動産投資の羅針盤 2020年11月出版(Amazonランキング1位 重版)
・僕の不動産投資は1,000円のお酒からはじまった 2021年12月出版
【表彰】
B Dash Camp 2021 優勝
GLOBAL GEEK AUDITION 2020 優勝
東京都主催「NEXs TOKYO」採択
グロービスG start up 採択
東京海上日動スタートアップ 採択
支援プログラム 採択
東急不動産オフィス支援プログラム 採択
『不動産ファンドでのスキルを活かしたアパート経営と不動産管理の新しいカタチCOSOJI(こそーじ) 』
「出身は京都府宇治田原町という所です。
人口が1万人未満ほどの町なので、空き家の換気や草刈り助け合う横のつながりが強い地域で育ったため、「まちづくりがやりたい」と思い、不動産業界で働こうと思いました」
大学時代に建築を学んだ後、大手不動産会社に入社。
様々な不動産の現場で管理・運営業務に従事した後は、投資銀行で不動産投資ファンドや売買を経験。
その後、スタートアップ企業のクラウドファンディング事業でまちづくり・新規事業支援・不動産開発・運営・プラットフォーム開発・組織づくりなど、「金融×不動産×IT」で様々な地域活性化の事業を手掛けた富治林(ふじばやし)さん。
自己紹介のプロフィールでも、好きなことは「地域活性化 + 人と楽しいことをする」と語る富治林さんが不動産業界に入ったきっかけは、生まれ故郷の地域にあったそうです。
「現場上がりの自分が、『何が一番貢献できるのかな?』と考えると、やっぱり不動産管理だな」と考え、2020年にRsmile(アールスマイル)株式会社を創業。新しい不動産管理のワークシェアサービスCOSOJI(こそーじ)を展開されています。
また、これまでの経歴を活かし、「地方×築古物件×再生」のアパート経営も手掛けられています。
今回の北海道大家塾では、富治林さんのご経験をふまえて、
1.「不動産投資」編
2.「不動産管理」編
という2つのテーマでお話いただきました。
1.「不動産投資」編
- 不動産ファンド時代に培った経営ノウハウを活かした!「地方×築古×再生」のアパート経営
不動産ファンド時代には事業として100億以上を手掛け、その後は個人オーナーとして約3年で10棟を超えた富治林さん自身の不動産物件の購入や運用について、実際の物件の写真を見せながら語っていただきました。
その中で自分のミッションにおいたのが、「地方×築古×再生」のアパート経営。
地方の町にある「ほぼ入居者がいない物件」や「全戸に督促状が入っている」など、一見とても困難な物件を購入する理由は、「地域活性化」でした。
「皆が消極的になる投資だからこそ、頭のスイッチを切り替えようと考えました」
一方で、物件の購入は「相場家賃より低い家賃のものしか買わない」「更新時に家賃を上げられる可能性が
ある、できる」という物件に絞り、適正家賃へ戻していく経営を積み重ね、金融機関には直接の面談で自分の不動産経営を説明して事業性を見てもらい、融資を引き出しつつ、金利も大幅に下げてもらうことに成功。
また、
・費用額も出口交渉から考え、て捻出できる費用を設定する。
・同世代の大家さん、将来の大家さんと情報交換する場として、20~30代限定の「Terra Coy 大家の会」 を設立する。
など、堅実なキャッシュフローや学び合う場づくりにも積極的に取り組まれています。
「不動産に一発逆転はありません」
実務の経験からそう語り、不動産投資に関する著書も2冊出版された富治林さん自身が考える『不動産購入のためのポイント』は3つあるそうです。
その中の一つは誰よりも多く行動する(分母を増やす)。
楽待や健美家の確認、仲介訪問、問合せなど『多くの時間とスピードを利用する』こと。
「千に一(1000軒見て1件)」と言われる不動産投資の世界では、皆さんが言われるように仲介会社3~4社、本100冊、セミナー10か所を廻るを私も実践しました」
不動産投資もまた、事業のスタートアップではあきらめないマインドと行動力、行動量が成果を出すカギになると改めて学ぶことができるお話でした。
2.「不動産管理」編
賃貸経営では、大家さんの身近な存在である管理会社。
でも実際は、建物の管理に置いて大家さんが管理会社に感じる不満や問題があります。
賃貸アパートをはじめ、不動産管理にかかわる業界にはどんな業界で、どんな課題があるのか?
商業施設やテナントビルなど富治林さん自身も、ご自分の経験をふまえて不動産管理業界にある「現状の課題」を説明されました。
【現状の課題】
・不十分な管理
・メンテナンスコストが高い
― 収支(収益性)ダウン
・報告が遅い
ー 翌月にやっと来る、クレーム退去につながる
・品質が良く分からない
― コスト発生しているが、なんのコスト?本当に管理をやっている?
「普段、何気なく接する働く場所。暮らせる住まい。
それらを快適に利用できるのは建物を管理する方々と現場で作業する方のおかげです。
本当は、もっとも入居者に寄り添う業界のはず。しかしながら、現状は年収や平均年齢の高齢化も影響し、良い人材が生きにくい業界です」
「一方で、賃貸物件にとって一番の退去理由は「物件への不満」という調査結果が出ています。
大家さんも、もし退去者が出たら「そもそも、なぜ?」と退去理由を聞かないといけません。
なぜなら、他の入居者も感じている可能性が高いからです」
また、こうした入居者の不満をケアする動きが管理会社にできない背景もあります。
富治林さんがリストアップされたのは、以下のような課題でした。
<不動産会社>
・業界の課題
・多すぎる業務量
・売上に直結の入居付け、退去に直結する大きなクレーム対応の優先度が高い(他の管理業務が後回し)
<実作業者>
・低い労働賃金
・現場作業以外の業務が多い
・作業場所がバラバラ
「結果的に建物の維持・管理に手が廻らず、入居者の対応が難しい構造があります。
また、物件の管理は多くの会社が関わる多重構造になっているため、その間をつなぐ様々なツールが必要となっています」
富治林さん自身の体験をもとに、このような多重構造を解消し、不動産管理業界の課題を解決するために開発を手掛けたのが、アパート・マンションの清掃や戸建の草刈りなど、不動産に関する管理業務を「安く・早く・品質よく」スマホひとつで依頼可能なサービス『COSOJI(こそーじ)』です。
・圧倒的な低価格
・ネットで発注、オンライン決済も可能で手続きも簡単
・建物の「今」が分かる(清掃、草刈りなど作業前と作業後の写真を撮り、報告が写真とチャットで直接物件のオーナー(大家さん)に届く)
などの機能やサービスを通じて、
・コスト削減だけでなく建物の価値をアップ
・適切な経営を行なっていただくため、可視化した
・問題報告に加え、大家さんへの改善提案を行う
を実現することで、これまでの物件管理の課題を解消。
北海道から沖縄まで、すでに2,200人のオーナーと11,000人の作業員が登録し、稼働しています。
またCOSOJI(こそーじ)は不動産管理に必要な業務が地域の雇用促進にもつながるよう、地産地消の「思い」と「スキル」のある作業員をマッチングするサービスという側面もあります。
1つのツールで管理コストも削減、また、ITの仕組みで報告が早いため、異常の早期発見によるポジティブな物件管理を可能とするCOSOJI(こそーじ)で、業界課題を解決し不動産の価値を最大限にする。
この富治林さんのお話から、賃貸経営における管理業務の大切さをより深く学ぶ機会となりました。
塾長 原田の感想
COSOJI富治林さんのお話は不動産への深い知識と熱意に溢れたセミナーでしたね。
セミナーでは最初に、会社員時代の管理会社や投資会社にいた時の不動産運用のお話。
その後、自ら行っている、地域活性化×築古居住物件の運用について学びました。
かなりの再生物件を手がけられている富治林さんが考える不動産購入のためのポイントは
①誰よりも多く行動する(分母を増やす)
楽待や健美家の確認、仲介訪問、問合せなど「多くの時間とスピードを利用する」
②購入検討範囲を増やす(分母の対象を増やす)
再生、地方、築古等、検討する人が少ない物件検討できるよう「スキルを身に着ける」
③購入率を上げる(分子を増やす)
購入できる可能性の高い物件情報を多く仕入できるよう、「自身のポジションを上げる」
(属性のUPや仲介さんとのリレーション構築)
ということでした。
正にスタートアップとしては、「下からの不動産投資」これが必要だと改めて感じました。
そのためには、あきらめないマインドが必要ですね。
そんな富治林さんと食事した時の裏話として、現在COSOJIに120%全力投入していると、入居率が落ちてきたとも言っていました。
そうなんです。
地方の再生はある程度オーナーが手間をかけないと維持するのが難しいんです。
だからセミナーを聞いた方も自分のスタート位置がどうなのか?
資産の無い方は手間を掛けてCFを取りに行く。
資産のある方は利回りは低くてもある程度時間投下無しで資産を運用していきたいのか?
このあたりで、買うべき物件は違ってくるのです。
後半はCOSOJIのお話でした。
このCOSOJIは私もテスト運用から本格運用して非常に質の高いサービスだと実感しました。
安く発注できるのも良いところなのですが、私の場合には遠方で管理委託している物件がどうしても手薄になります。清掃の写真報告も来なかったので本当にやっているか不安でした。
以前ある大家さんの物件を見学した時に共用部が汚れていました。
これいつ掃除に入ったの??と思ったら清掃管理表には今日掃除して回ったと記入が!!
私はこれを「スタンプラリー」だと思いました。
実際にこんな事が起きているのです。
そこでこのCOSOJI。
清掃報告が写真とチャットで直接来ます。
そして掃除以外の箇所についてのコメントが非常に役に立っています。
あるスタッフさんからは階段のサビが目立ち始めていると報告があり、またあるスタッフさんからは草が
伸びてきているとの報告。
今まで管理会社からは全く上がってこなかった事も報告が上がりますので、それを逆に管理会社に指摘するようになりました。
そうする事によって、管理会社も「見られている」意識を持つようになり、更に良い動きになる相乗効果が感じられます。
これはいいサービスです。
管理会社の掃除に+1してCOSOJIさんの掃除を加えてみましょう。
そうするだけでも、管理品質が上がること間違いなしです。
【第二部】
講師紹介
清水 徹(Shimizu Toru)
有限会社フリークス 代表取締役
○ 有限会社フリークス
http://www.freaks-g.net/index.html
1970年生まれ 北海道北広島市出身
高校在学中から色々なアルバイトを経験。卒業後は進学せずにフリーターの道を選択。
オーストラリアに行き農場での仕事や添乗員を経験する。
現地でキャンピングカーでの宿泊体験に感銘を受け、帰国後は札幌市内のキャンピングカー専門店で働く。キャンピングカーの輸入販売や修理等を経験するなかで、自動車板金塗装工場と関わるうちに、その技術の奥深さとモノ作りの可能性に惹かれ、23歳で自動車板金塗装職人を目指すことを決意。5年間の修行期間を経て28歳の平成10年に独立し札幌市白石区に自動車修理工場を開業。現在に至る。
幹線道路から奥まり飛込みのお客さんのほとんど来ない場所にありながら、口コミや紹介で顧客数は3,000名を超え、板金塗装・修理・レストア・カスタムカー・ワンオフパーツ製作などを自ら手がける職人である。
趣味の一つの野球は37歳から始め、自らプレーしながら草野球のリーグを作り運営している。
不動産賃貸業は平成18年に個人所有で恵庭市内に当時築29年の木造アパートを購入(現在も所有)し大家業をスタート。
現在は個人・法人で札幌市内や近郊の8棟100室と貸倉庫を運営中。
【趣味・特技】
ゴルフ・釣り・家庭菜園・野球(プレイするほう)
【保有資格】
- 2級ファイナンシャルプランニング技能士AFP(日本FP協会認定)
- 賃貸不動産経営管理士
- J-REC公認 不動産コンサルタント
- JーREC公認 相続コンサルタント
『修理工場のオヤジが、気がついたら100室の賃貸オーナーに!
「フリークスな人生」パワープレイで生きてきた僕が賃貸経営に没頭したワケ』
「なんで不動産なのか?どうやったら物件が買えて、土地を買えて、建物を建てられるのか?
そういう普通の話をしようと思います。不動産投資では、参考にならないかもしれません。
自分に自信を持って、僕なりの言葉で話そうと思います」
馴染みという函館のお寿司屋さんの店主からの言葉をきっかけに、ご自身が経験した不動産投資や大家業の経験を語り始めた清水さん。
冒頭では、ご自身が胸に刻んできた言葉を紹介してくれました。
◆パワープレー
チカラ技で人生の様々な困難苦難を気合と根性で困難を乗り越えること
その言葉が表すように、清水さんの人生は自らの力で切り開いてこられた道でした。
「僕は車を使ってお金を稼ぐ天才です」
幹線道路から奥まった、飛び込みのお客さんのほとんど来ない場所にある小さな修理工場。
しかしながらクチコミや紹介で顧客数は3,000人を超え、清水さん自身も鈑金塗装、修理、旧車の再生レストア、カスタムカー、ワンオフパーツ製作なども自ら手掛ける職人です。
もともとカスタムカーも好きで、これまで所有した車は150台以上。
20代で起業した、この工場には当初こんな屋号が付けられていたそうです。
FREAK’S GARAGE(フリークス ガレージ)
「人と違うことが好きで、こだわりの人たちが集まるガレージ」という意味が込められた名前ですが、清水さん自身がまさにFREAK’Sの一人でした。
高校卒業後は進学せずにフリーターの道を選択。
英会話学校に通いつつ東京の大学進学を目指すも一転し、30万円を手にオーストラリアに向かいました。
到着早々の空港で言葉の壁に突き当たりながらも、さまざまな出会いで農場の仕事や添乗員、お土産屋の仕事を経験。「とんでもなく、たくさん売る日本人」と評判になり、当時の給料はお酒とカジノに消えたとか。「オーストラリアでたくさんの日本人と出会い、多くのことを学んだ」と、忘れられない日々を過ごしたそうです。
その時、現地のキャラバンパークでキャンピングカーでの宿泊を体験し、その魅力に感銘を受けたのが
転機となります。帰国後は東京で肉体労働を経験。
その時の親方が見せたパワープレーの生き方に憧れつつ、札幌市に戻り、再出発。
キャンピングカー専門店を見つけ、求人が無いにもかかわらず飛びこみで面接してもらうなど持ち前の行動力で突き進み、採用されました。
その時の社長に商売の秘訣を教わり、キャンピングカーの輸入販売や修理等の経験を積むことができたそうです。その経験がきっかけとなり、海外でキャンピングカー職人を目指したくなり、退職。
22歳後半に自動車板金塗装工場と関わるうちに、その技術の奥深さとモノ作りの可能性に惹かれ、23歳で自動車板金塗装職人を目指す事を決意。
給料ゼロからのスタートでしたが、いろいろな工場に出入りして朝まで働き、どん欲に技術を吸収。技術を身に付け、収入を得た5年後に結婚。27歳で父親になり、大切な家族を得ることとなりました。
「金はない でも目標がある 夢がある。そんな人生って 素晴らしい」自ら語るこの言葉が、当時の清水さんにはぴったりに思えます。
その後、20代で小さな修理工場を開業。
文字通り、自分自身も努力と根性のパワープレイで生きてきた清水さん。
その清水さんが、なぜ不動産に取り組んだのか?
「僕にとっての不動産とは、家族の未来、やりたいこと、やり続けたいことがある自分の未来、従業員の未来、経営など不安を解消する人生のリスクヘッジです」
順風万番に見える本業の自動車修理業。実は「10年後に消える仕事?」と言われているそうです。
人口減少、高齢化、若者の車離れ、後継者不足、材料費の高騰、上がらない工賃単価。
職人たちの平均年収も300万円代。
最近では先進安全技術CASEの普及で交換修理では「メーカー以外対応できない作業」が増加。
また異業種からの参入もあり、ボディショップとよばれた自動車修理工場の軒数も減少傾向です。
「安かろう、悪かろうではいけない」という職人のジレンマと「職人のプライドだけでは食べていけない」という経営者として考える将来に直面していました。
「オレの“パワープレイ”もそろそろ限界かな……」
そう思ったもう一つの原因は、自分自身の体調の変化でした。
どんなに忙しくても仕事は断らず、寝ずに働き、起業後1年で借金1000万円を返済。
近隣の土地を買い、工場を立て無借金で設備投資。
仕事振りが評判となり、クチコミで紹介の顧客が増え、長女も大学に進学。
ハードワークとパワープレーで修理工場を繁盛させて来たが、この時から「左足のしびれが消えない」など
体調不良が表に出始め、1年間続く苦悩の日々が続きました。
いつまで、これを続けるのだろうか?
技術とクチコミで評判を得てきたが、一方で営業をしたことがない。
家族は、子供たちの未来は..
「もうダメかも、現場に出れないかも、と思った」この当時の心境も清水さんは率直に語ってくれました。
不安な毎日の中、清水さんに『運命の出会い』が訪れます。
それがロバート・キヨサキ氏の書籍『金持ち父さん貧乏父さん』でした。
その本に書かれていたのは、お金に関する考え方。
・お金を持たずにいることが怖いから必死で働く。一生懸命に働くことはいいことだ。
人生で大切なのは、どれだけお金を稼げるかではなく、どれだけお金を持ち続けられるか。
・裕福になるためのカギは、勤労所得を不労所得に変えること
この言葉に感銘を受けた清水さんは、本に書かれていた「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」を実践すべく、権利収入や地主に憧れて賃貸経営の道を歩み始めました。
16年前、はじめての物件を購入。
第一棟目は7年で融資を借り、3年で完済のパワープレイ。
800万円の物件は資料を見ただけで決断したとか。
当時をふり返ると、
・お金に忙しい→ 部屋がきれいになっていない
・どうやって入居者募集?客付けの方法を知らない
・毎月、持ち出し 管理会社を変えたら動き出す
・孤独死、リフォーム、火災保険、滞納
とまさに手探りの賃貸経営だったそうです。
「修理工場のオヤジが生意気だと言われるのでは?」と思い、誰にも聞けないまま、返済は3年で終わらせましたが、「これが不労所得???」と正直、実感湧かなかったとか。
そんな日々の中、会社のお客さんに不動屋さんがいたため、アドバイスを求めるとていねいに教えてくれました。
また、元祖サラリーマン大家・赤井誠さんの本「ゼロからの不動産投資」を読んで勉強し、中古物件を廻ったり新聞広告のセミナーへ行ってみるなどを経験した結果、
「そうか、手探りの賃貸経営から不動産投資に発想を変えるんだ!」との発想に変わり、
「1年には1つ(物件を)買おうと決めた」と、不動産投資への一歩を踏み出し始めました。
・お金のこと ファイナンスインテリジェンスを身につけるため本を読み漁る
・税金を学ぶ 人任せではだめ
― 決算書が読めなかったので読めるようにする
・セミナー、勉強会、大家さんの会に参加
― 自分に置き換えられるもの、イメージできるものがいい
― それをマネする
・たくさんの物件を見て情報収集を日課に
ー 情報を共有できる大家さん仲間も増えリスペクトできる関係に。ワイワイ最高な時間
ー 不動産が大好きなことに気がついた
「あれ?でも、なんか違和感。自分を見失いそう……」
そんな時、清水さんの意識を変える大事件が起きました。
不動産経営は副業ではなく事業。
その事件を契機に、改めてそのことを学んだという清水さんは、今「若い人たちに金融教育、お金のことを教えたい」と2級ファイナンシャルプランニング技能士(FP)の資格も取得。
同時に「チャレンジして継続することが重要」ということも伝えていきたいそうです。
「負けない 逃げない そしてあきらめない」
「僕は不動産からの収入で、心の自由を手に入れた」
「これから人生の目標を決める。
若い人たちに伝えていきたいのは、一歩踏み出さないと何も始まらない。
まず行動してみる。まず一歩、踏み出してみる」
しくじり、と言われた自分の経験や失敗、またはその時の自分の気持ちを率直に語られた清水さんのお話は、不動産投資や不動産経営に関わらず、人生の中で学び続け、チャレンジすることの大切さに気付かせてくれる貴重な機会となりました。
塾長 原田の感想
こちらは一転、清水さんの体当たりの生き方、親子関係、そして不動産経営。
清水さんの人間性に多くの方が感動したのでは無いでしょうか?
まるでドラマのような、映画のようなストーリーのあるお話。
不動産投資についてのお話は、少なかったかもしれません。
しかしああいう人だからこそ、不動産投資も投資から経営に転換し周りを巻き込んで大成功を納めているんだと非常に思いました。
清水さんの様にパワープレーで生きてきた方にとっては、本当に人生を変える程のセミナーだったのでは
ないでしょうか。
「もうダメかも、現場に出れないかも」と思った。
家族は、子供たちの未来は..
オレの“パワープレイ”もそろそろ限界かな。不安な毎日。
このセリフには本当に実感がこもっていました。
清水さんの講演に出てきたメイウェザーの言葉には痺れましたね。
お前らが休んでいるとき俺は練習している
お前らが寝ているとき俺は練習している。
お前らが練習しているときは当然俺も練習している。
ロイド・メイウェザー・ジュニア
この精神がなければ、一代で事業を立ち上げて成功させることは出来ないと思います。
不動産も同じです。
特に資金が少ないという方は、これしかありませんよね。
最後に清水さん親子関係のお話に。
多くの方から講演終了後、清水さんあてにメッセージが来たそうです。
それは同じ様に子供を持つ父親からでした。
事業承継を飛び越えて親子関係の深い話に同じ立場の方がとても感動していました。
セミナーは100人が聞いて100人が満足するということはありません。
それよりも、北海道大家塾ではそのセミナーを聞いたほんの数人が、それをキッカケに人生が変わったと言うことが大事だと思っています。
今回のセミナーは正にそれ。
その場をご用意できたことに非常に喜びを感じた北海道大家塾でした!
開催情報が欲しい方は「北海道大家塾通信」にご登録ください
北海道大家塾にご参加したい方は、
「北海道大家塾通信」に登録して下さい。
開催が決まったら優先的にご案内します。
開催記録
●日 時:2022年3月26日(土)
13:30-18:00
●参加人数: 126名(会場参加:53名、WEB参加:73名)
たくさんの参加者の声を頂きました!!ありがとうございます。
沢山のアンケートから一部のみ掲載させて頂きました。
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
COSOJI富治林社長のお話は、まさに大家業にとってかゆい所に手が届くすばらしいサービスと低料金に
感心しました。
㈲フリークスの清水社長のバイタリティとパワープレイの今までの人生の話が非常におもしろかったです。
その反面不動産で安定した収益を得ていて素晴らしいです。
札幌市 池上 留意 様
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
築戸物件における管理については現状自ら実施しているため、物件数が増えた場合、COSOJI等の有効性を確認することができました。
千歳市 井上 英司 様
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
富治林さんの不動産に対するマインドに驚き、参考になった。
清水さんの「不動産投資ではなく賃貸業である」とのことが印象に残りました。
伊達市 若狭 保司 様
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
清水さんの家族愛と全⼒の話よかったです︕
札幌市 前野 了宏 様
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
富治林さんの素晴らしいサービスの話や清水さんの不動産への想い、生き方等
実践的、感動的なお話が聞けて感謝です。ありがとうございます。
札幌市 S・M 様
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
清水さんありがとうございました。グッときました。
自分の子供にも不動産を話していこうと思いました。
札幌市 S・T 様
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
COSOJIに興味があったので参考になりました。
札幌市 O・R 様
●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
初めて会場参加しましたが、やはりリアルで話を聞くととても楽しめましたし、勉強になりました。
札幌市 M・H 様
まだコメントはありません。