第72回北海道大家塾『千歳のトランプ!ドン・竹原流 不動産経営術経営術』『司法書士のお仕事!上手な司法書士の活用法♪ 』

第72回北海道大家塾

 第72回北海道大家塾は、イベント開催制限を遵守し、札幌駅最寄りの北農健保会館に会場を設け、コロナ感染拡大防止対策を行なった会場セミナーには46名、You Tube ライブ(限定公開)の同時配信によるWEBセミナーには76名の計122名が参加の中で開催されました。

 

 『お役立ちセミナー』では大西正啓司法書士事務所 大西 正啓 氏を講師としてお招きし、『いざという時に役立つ法律知識』をテーマに、「不動産登記」や「法人化にともなう登記業務」に加え、家賃滞納者の対処法や手続きの流れなど、実例を交えて賃貸経営に直結する内容をお話いただきました。

このセミナーを通じて、「実は大家さんの頼れる味方!」という観点から改めて、司法書士という専門家を北海道大家塾の会員に知っていただく機会となりました。

 

また今回はミニセミナーとして、税理士法人エンカレッジ 中田事務所中田浩貴氏を講師にお招きし、令和4年1月1日から施行された「電子帳簿保存法改正」についてお話いただいた後、サポートパートナーブースもお願いしました。

 

そして、今回のメインゲストには「千歳のトランプ」こと有限会社なごみ地所 代表取締役 竹原 正年 氏にご登壇いただきました。

50歳でファッション業界から不動産業界へ転身されたという異色のご経歴の竹原さん。

リーマンショックがきっかけで独立、今ではJ-REC北海道支部の講師となりました。

賃貸オーナーとして63戸を所有するほか、建築中の新築物件も2棟(12戸)あるという、現在の成功までのご経験と歩みをもとにした『竹原流不動産経営術』を「金融機関との付き合い方」や「収益物件の運営方法」「不動産投資を成功するには」といった具体的な経営ノウハウまで語っていただきました。

 

サポートパートナーの企業紹介は、不動産管理をメインに、差別化したリフォームから周辺マップやポップ作りなどきめ細かい所まで、物件の募募や空室対策を提案・サポートする満室プロジェクト株式会社さんに会場で紹介PRをしていただきました。

 

 今回もブースの横にはサポートパートナー企業のチラシやノベルティ等を並べて、来場者の方に自由にチラシを見ていただいたり、お持ち帰り出来るようにしました。

   

 当時の告知ページはこちらです。

原田塾長と講師の竹原正年さん・大西正啓さん
北海道大家塾
一般財団法人日本不動産コミュニティー 認定勉強会

第72回北海道大家塾 セミナー風景
有限会社なごみ地所 竹原正年 氏
大西正啓司法書士事務所 大西正啓氏


満室プロジェクト 企業紹介
税理士法人エンカレッジ 中田浩貴氏によるミニセミナー


塾長 原田哲也
司会のオーナーズビジョン 高瀬


【メインゲスト】

講師紹介

有限会社なごみ地所 竹原正年 氏

竹原 正年(Takehara Masatoshi

 

有限会社なごみ地所 代表取締役

 

 

 

○ 有限会社なごみ地所

http://nagomi-mt.cbiz.co.jp/

 

    

昭和35年10月生まれ。

 

22歳から35歳まで東京のファッションメーカーにて勤務する。

平成7年に勤務していた会社とFC契約をし、札幌市で洋服販売店を営む。

その後、札幌市の道路拡幅事業の為、立退きを求められ、それを機に不動産業へと業種転換を図り、平成22年 有限会社なごみ地所を立上げ、現在に至る。

不動産会社設立後は、個人所有でアパート3棟20室、法人所有でアパート7棟40室、戸建3棟を運営する。また、現在12月完成に向けて、法人1棟6室、個人で1棟6室を建設中。

 

 

【保有資格】

  • J-REC公認不動産コンサルタント
  • J-REC公認相続コンサルタント
  • 宅地建物取引士

    


『千歳のトランプ!ドン・竹原流 不動産経営術

~ファッション業界から、50歳での不動産業界への転身!! 』 

有限会社なごみ地所 竹原正年 氏
有限会社なごみ地所 竹原正年 氏


メインゲスト 講演資料
メインゲスト 講演資料


メインゲスト 講演資料
メインゲスト 講演資料


メインゲスト 講演資料
メインゲスト 講演資料 


メインゲスト 講演資料 
メインゲスト 講演資料 


メインゲスト 講演資料 
メインゲスト 講演資料 


 

  「不動産投資で成功するには、まず失敗しましょう。そして克服しましょう。何度も失敗しましょう。くじけない。絶対、成功します!」

 

ファッション業界から、50歳での不動産業界への転身されたという異色のご経歴から、リーマンショックがきっかけでの独立を経て、今ではJ-REC北海道支部の講師とともに不動産売買の事業を行い、また賃貸オーナーとしては12棟72戸、戸建て3棟を所有に至った『ドン・竹原流不動産経営術』

 

今回のセミナーでは「金融機関との付き合い方」や「収益物件の運営方法」「不動産投資を成功するには」といった具体的な経営ノウハウとともに、これまでの歩みやさまざまな経験を経て確立された竹原さん自身の経営哲学も語っていただきました。

 

 

■ファッション時代

ー 東京でのサラリーマン生活から、札幌での独立・開業、そして閉店

 

もともと野球少年だった竹原さん。ファッションに目覚めたのはVANジャケットの人気が復活した、1980年代の第二次アイビーファッションブームに感化されたことがきっかけでした。

 

当時は、ボートハウス・ビームス・シップス・クルーズといったブランドが人気を呼び、ボートハウスのショップ名が入ったトレーナーが450名の行列が出来る時代の流行に感激した竹原さんは、自らボートハウスを運営する企業へ売り込みに行き、門前払いされても何度も掛け合い続けた結果、23歳で入社。

ファッション業界へと飛び込んでいきます。

 

25才で憧れだったボートハウスの2代目店長に就任。

「キャプテン サンタ」というブランドが一世を風靡し、竹原さん自身も「行列から生まれた店長」として、ファッション専門誌でも紹介されるほどとなりました。

 

またショップの店長として、

・北海道から九州まで全国から足を運ぶお客様に接客できたおかげで、地域ごと、特に北海道から来たお客様の買い物の特徴がつかめた

・一日で何百万という売上が出来て税務署の査察が入ってくるまでとなったため、莫大な売上金額の管理を学んだ

・青山にショップがあったため苦労して身につけたディスプレイの勉強が今の賃貸物件の内装を考えることにつながった

 

など、これらの経験は竹原さんの人生にとって「とてもプラスになった」と言います。

 

35歳で退社、勤務先とFC店契約を結び独立。

札幌の裏参道にお店をオープンします。

 

北海道のお客様も足を運んでくれるなど当初は飛ぶ鳥を起こす勢いだった中で、経営者として経営、特にお金の管理や従業員の雇用と福利厚生、そして「人間の表と裏」を学んだと言います。

 

その後、裏参道 道路拡幅事業のため竹原さんのお店は札幌市から立ち退きを求められる状況となりました。

 

大家さんとして皆さんに学んでほしいことですが、札幌市は何十年も前に都市計画でこの事業を決めて

いました。一方で、土地の売買において、この都市計画をチェックしない不動産会社がほとんどです。

市役所に行けば、すぐ分かることです。何か聞いたら、まず自分で確認しましょう。

私も当時は噂では聞いていましたが確認していませんでした。

 

ある時、札幌市市役所の担当者と市のコンサルタントがお店を訪れ、「店舗前の駐車場を道路を広げるために収容する」と告げられたそうです。

 

また、2002年から2003年以降になると、かつてのブームも去ってしまい来店客も減少、その結果、売上が大きくダウンしていました。

 

当時、商品の洋服はメーカーからの買取となるため、銀行の融資によって仕入れをしていた結果、利益が出てもメーカーへの支払いや返済が追い付かない黒字倒産の危機が訪れます。

 

その結果、全国のFC店経営者から自己破産者が続出し、悩みを相談する経営者仲間についついお金も貸してしまうも返済されることはなく、ほとんどが音信不通に。

 

そして店舗の大家さんからも「駐車場の収容」を理由に立ち退き要求。立ち退き額は家賃2か月分だけでした。

また、先に立ち退きを求めた札幌市からは微々たる条件だったため、交渉を開始。

 

交渉を重ねた結果、合意できる条件となり立ち退きを承諾。

竹原さんの店舗は2007年2月に閉店となりました。

 

また、この立ち退き交渉を経た経験から不動産の世界を垣間見たことで、

 

「もし今、宅建を受けたら受かるんじゃないか?」

と思ったことが不動産業界に興味を持ち始めたきっかけにもなったそうです。

 

 

■不動産業界への転身 ー 独立後の主な業務

 

お店を閉店当時、竹原さんは47歳の年齢になっていました。また、当時は小学生6年生の長男と保育園児の長女を抱える父親でもありました。

 

閉店した2007年4月、最初は前向きに就職活動を開始するものの、生まれて初めてのハローワークに足を運んだ時、会社役員だったため、失業保険が出ないことを初めて知り、「自分の馬鹿さ加減に落胆した」

と言います。

 

収入は奥様のパートに頼る以外にないまま、長男は中学校入学、長女は小学校入学。 

就職活動を続けても面接まで至らず、「就職希望先を不動産業界へ絞り込もう」と考えました。 

苦戦続きの就職活動でしたが半年後の2007年9月、地元の不動産会社へ就職が決まりました。

 

友人の義理の弟が経営する建築会社が別会社として立ち上げた不動産会社へ専任の宅建主任者として採用されるとともに、「不動産業と共に建築業(住宅建築)も勉強できる」と考え、建築業従業員として、市の入札にも参加。

この経験が、現在の事業において競売や公売を手掛けることにつながる勉強になったそうです。

 

また、「建築現場も知りたい」と大工の助手としても仕事を学びますが、足場から転落。運良くケガは無かったものの、助手としては失格に。

 

「でも、この経験のおかげで建築の勉強もすることができました」

 

その後2008年9月に起きたリーマンショックによって20年前から始めていた株式への投資が全て紙屑となりました。

その結果、「すっからかんになり、怖いものが無くなった」と50歳になる2010年を目標に独立を決意

 

実務の経験を積んだことで、不動産への考え方など勤務先への疑問も感じ始め、長男は私立の高校、長女は私立の小学校4年生と進学し、学費も掛かるため結果的に「不動産業をやるしかなかった」と、目標通り2010年9月に有限会社なごみ地所を開業されました。

 

日本政策金融公庫から独立開業資金の融資を受け、独立。

建築業経験者と2人でスタート(後に退社)し、一軒家を借り、中古自動車でスタートするも中古車はすぐに故障し、廃車。その一方で仕事は全くない日々が続きました。

 

「でも今思い返すと、この仕事が無いことが僕にとって、すごく幸運だったんです」

と竹原さんは当時をふり返って力強く語ります。

 

「何もやることがないから、何をやろうか?と考えられた」

 

「今日は何をやって過ごそうか?どうやって、お客様にアプローチしようか?

土地やアパートはどうやったら売れるのか?と、いろんなことを一日中、考えることができました」

 

そして、独立後の業務からさまざまな経験を重ね、新たな学びを得ていかれました。

 

たとえば、

・大型商業ビルの売買案件 ※東北大震災によって、案件消滅

ー 売主は誰?買主は誰?と出来る限り情報を仕入れる大切さを知る

ー CA(守秘義務契約書)やNOI(純収益)を学ぶ

ー 手数料や複数の仲介業者がからむ場合は、宅建業者はいるのか?

ー 決済の時、相手方にどのように支払えばいいのか?も明確に事前確認。

 

・大型収益物件の仲介業務

ー バルク買いほど、きちんと調べる必要がある

ー 売買契約後は管理業務も経験(クレームの嵐!)

ー レントロールは確認の上で取得すること

ー 特に初めての売買は目の前にある物件以外、買わないこと

 

これらの経験から多くのことを学んだ結果、現在の家賃収入は個人所有、法人所有、戸建3棟を

ふくめて合計5,500万円以上となったそうです。

 

「ただし、返済比率は50%以下におさえてください。それ以上だと、手残りがなかなか残らない形に

なります」

 

そして収益物件を増やすうちに、いつしか身につけられた考え方もありました。

 

「僕は、よほど良い内容が来ない限り、持ち込みの話では受け付けません。

ただし、必ず年初めに『こういう物件が欲しい』『こういう新築を建てたい』と決めます」

 

「そして、どのぐらい資金がなければいけないか?

めぼしい土地はあるか?金融機関とはどうやって交渉するか?を年始に決め、新しい年に向かうことをとても重視してきました。もちろん良い話もありましたが、ほとんどは自分で判断し、自分で決めてきました」

 

こうした経験、知識、考え方の上で現在の竹原さんの不動産事業を築いた源こそが『ドン・竹原流 不動産経営術』です。

 

 

■ドン・竹原流 不動産経営術の極意

 

【金融機関との付き合い方】

「金融機関に好かれないとダメです。支店長に好かれ、担当者と仲良く会話のキャッチボールができるようになるのが、究極の理想です。融資の審査を上手くいかせるためにも大切なことだと思います」

 

・地元や市内の金融機関とは全てお付き合いしましょう。

 そして、お付き合いを始めたころには、すべての支店長に顔を覚えてもらいましょう。

 最低でも、収益物件の借入をしている金融機関は絶対です。 

・借入の金融機関は、できるだけ窓口を利用します。

・用件を考えたうえで、〇か月に1回以上、担当者へ連絡しましょう

・クレジットカードの申込や家族の口座開設、定期預金など担当者のお願い事は必ず応えましょう

  

 

【融資の申し込み方】

・ひとつの案件は一つの金融機関へ絞る!

・資料の提出は、故意に一度で持参しない

・担当者では電話ではなく必ず訪問し、デスクで打ち合わせをする。

・特に金融機関の考え方を知るために、担当者の事業計画書を見せてもらうことは重要です。

 

 

【収益物件の運営方法】

・一大事業の認識を持ちましょう!金儲けの道具ではありません。

・空室時の損失を理解し、100%満室を目指すのが大切です!

・自分は「大家」という覚悟を持ちましょう!

・出来る限り自分の足で巡回し、入居者と会った時は「大家の〇〇です。何かご不満はありませんか?」と会話をしましょう。

・自主管理で「入居者のクレーム」対応は自分と業者の2人で訪問します。(業者を一人で行かせない)

・退去後の原状回復の費用負担に関しては「自分が借入人だとしたら」を常に考えましょう。

・退去後の部屋には美装以外に自分の目で確認し、何か手を加える

 

 

その他にも「賃貸仲介会社との付き合い方」や「アパート建築会社との付き合い方」、「不動産会社との付き合い方」まで一つ一つ、竹原さんの考えをていねいに説明していただきました。

 

最後に【不動産投資を成功するには】というテーマに関して、竹原さんはこんな自身の哲学を語っていただけました。

 

とにかく勉強しましょう!情報収集が重要です。

 インターネットや読書で収集、そして家主業は『投資』ではなく『事業』です。

 自分の職業経験を『知恵』に変え、自分の哲学として経営に生かします」

 

「そして『目標』を設定するのではなく、1年後・5年後・10年後に『必ず達成すること』を決めます。

 大切なのは『何を買うか』ではありません。『誰と、どんな人とつながるか』です!」

 

J-REC公認の1級・2級の講師でありながら、今なお2級講座も再受講し、忘れた知識を学び直しつつ

「受講者と同じ立場で学ぶことが自己啓発」と語る竹原さん。

 

その半生と不動産経営術のお話から学び続けることの大切さ、人と出会い、つながることの大切さ、を改めて実感する機会となりました。


 塾長 原田の感想

 

 メインゲストの竹原さんのセミナーは非常に反響が大きかったです。

竹原さんのチャレンジし続ける生き方が、多くの方の方に励みになったのではないでしょうか。

内容が濃くて書ききれませんが、私なりに感想を述べたいと思います。

 

竹原さんの人生は波乱万丈でした。

思い立ったら飛び込む行動力によって東京のボートハウスの店長にまで上り詰めブイブイ言わせていました。

その後札幌に凱旋し、裏参道でキャプテンサンタのショップをFCで経営し大繁盛しましたが、ブランドのブームが終わると売上が減少しました。 「アパレルでブームが終わる」事の厳しさのお話は非常に勉強になりました。

 

そして、47歳でお店を閉店し再出発。 就職活動を始めますがなかなか決まらず、やっと地元の不動産会社に就職したのが転機でした。 その後、持ち前の人間力と行動力で有限会社なごみ地所を開業したのが、2010年9月で50歳の時です。

参加者さんの中にも50歳付近の方はたくさんいたと思いますが、非常に勇気づけられたのではないでしょうか。

 

後半ではドン・竹原流 不動産経営の極意と題して竹原さんなりの極意をお話くださました。

もちろん竹原さんの人間力があってこその内容でしたが、この中で多くの学ぶところがあったのではないでしょうか。

 

特に最後のメッセージ

 

まず失敗する→必ず克服する!!

何度も!!くじけない!!

 

 

 家主業は「投資」ではなく「事業」なり。

自分の職業経験を「知恵」に変え、自身の「哲学」として経営に生かすこと!

 

1年後・5年後・10年後の「目標」を設定するのではなく、1年後・5年後・10年後の

「必ず達成すること」を決める

 

これらのメッセージをもう一度振り返って成功していきたいですね! 

 


【お役立ちセミナー

講師紹介

大西正啓司法書士事務所 大西正啓氏

大西 正啓(Oonishi Masahiro)

 

 大西正啓司法書士事務所 代表

 

 

○ 大西正啓司法書士事務所

https://www.ohnishioffice.net/

 

 昭和42年 札幌市生まれ

 平成3年 北海学園大学法学部卒業

 

卒業後、2年後の司法書士資格取得を目指し、東京リーガルマインド高田馬場校に入校。

目標としていた平成5年の司法書士試験に失敗し、大きな挫折を味わう。

その後、司法書士事務所に勤務しながら資格取得のための勉強を続け、平成7年に司法書士試験に合格。

平成10年4月より東区のマンション一室にて独立開業。

平成15年3月に現在の栄町メディカルビル7階に事務所を移転。

 

趣味:将棋(2段)・ゴルフ(まだ初心者です。) 

   


司法書士のお仕事!~上手な司法書士の活用法♪ 』

 

大西正啓司法書士事務所 大西正啓氏
大西正啓司法書士事務所 大西正啓氏


お役立ちセミナー 講師資料
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お役立ちセミナー 講師資料 
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お役立ちセミナー 講師資料 
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お役立ちセミナー 講師資料 
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お役立ちセミナー 講師資料 
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二段という段位を持つ趣味の将棋も、一日中でも続けられるほど好きとのことで、

 

「将棋もまた相手の気持ちや、『相手が何を考えているのかな?』と考えて自分が答えていく、という点が今の仕事にも通じる部分があるのかな、と考えています」

 

という思いから、今は札幌司法書士 将棋同好会にも在籍し、コロナ前までは月に1回の研究会と毎年、大会に出場、現在は日本将棋連盟のソフトで日々研鑽を積まれている大西先生。

 

「資格を取りたいな、と思って勉強に専念するため東京へ行き、2年後に法律の仕事である『裁判所 事務官任用試験』を受験しましたが合格できず、その時は失意のどん底に陥りました」

 

その後、司法書士事務所に勤務しながら資格取得のための勉強を続け、平成7年、司法書士試験に合格された大西さん。その3年後にマンションの一室にて独立開業され、平成15年に今のオフィスがあるビルへ移転して事務所を開かれました。

 

 

 その大西さんが司法書士の仕事を志されたのもまた、「法律の専門家だが、弁護士より身近な相談役になろう!」と考えたから、とのことでした。

 

司法書士は、法務省管轄の役所(主に法務局)に提出する書類の作成およびその提出など、全般を行う職種です。

 

また単に手続きを進めるだけでなく、依頼者から「法律に関する相談」を受けることも多く、「不動産登記」や「商業登記(法人設立など)」、供託、裁判事務など関する法律相談をすることが出来る国家資格でもあります。

 

司法書士の誕生はおよそ150年前の明治5年。現代にいたるまでの長い歴史の中で社会の仕組みや時代も変化し、その影響で法人をはじめ変化する組織の体制に対応するため、司法書士の業務内容もより多様化しているとのことでした。

 

今回の北海道大家塾セミナーでは、多岐にわたる司法書士の業務の中から「不動産登記」「法人の設立」「家賃滞納者への対処法」といった賃貸経営に直結する『いざという時に役に立つ法律の知識』というテーマで大西さんにお話いただきました。

 

 

【不動産登記について】

登記の手続きが必要なのは、主に

売買、相続など主に不動産の所有者が変わった時(所有権移転 登記)

建物を新築した時(所有権保存 登記)

住所を変更した時(登記名義人表示変更登記)

・他は、抵当権設定 登記、抹消登記

などの場合となります。

 

<実際にあった不動産取引の怖い話>

2017年に起きた東京都品川区 五反田駅から徒歩3分の旅館の底地取引をめぐる巨大詐欺事件。

約70億円の売買代金の大半である55億円を日本のハウスメーカー御三家の一つが詐取されたという事件がありました。

 

◆POINT◆

この事件では、地面師と呼ばれる詐欺グループが『直接の取引では、うまくいかない』と考え、中間の買主として I社という企業を立て、直接の取引相手にしたという経緯があります。

 

『自分が最終的な買主ではなく、またすぐ売却したい』と考える時、多くの方はよく「中間省略」というお話されますが、実は法務局では、この「中間省略登記」は認めていません。

 

「今は良いんだよね?」と勘違いされる方も多いですが、本当は第三者のためにする契約であり、「最終的な買主でなくでも契約できる」、「できない」という見解は司法書士の中でも分かれています。

 

不動産売買の取引は、不動産オーナーご自身で行われるよりも司法書士に頼まれた方が安全です。なぜなら、責任の所在も司法書士となるからです。

 

 特に、本人申請は気を付けましょう。

よく買主さんが「登記も自分でやるから」とおっしゃるケースもありますが、この場合はまず『登記に必要な書類が全て揃っているのか?』『売買手続きが取れるのか?』をしっかりと確認しなくてはいけません。

 

もし、個人間で売買契約の話がまとまっていれば、より確実で安全な取引のために、司法書士の方でも契約書などの必要資料を作成してもらえます。

手数料も無く、あまり経費が掛からない形で準備できますので、ぜひ覚えておいてください。

 

 

【商業登記について】

・会社に関わる「重要な事項の記録」を行なう時

(具体的には会社設立、商号・目的・役員変更、本店移転の時 など)

 

◆POINT◆

1.どんな時に法人化が必要か?

ある程度の年収になった時が、法人化を検討されるタイミングだと思います。

一つの基準ですが、純利益で約800万円ほどになった時には法人化するメリットが生まれます。

課税率の観点から考えると、ある程度の高い年収(収益)に対しては法人化によって課税される「法人税」の方が「個人事業税」よりも税率が低くなるからです。

 

2.法人設立を検討する際のポイント

法人設立を行なう場合、一般的には株式会社と合同会社のどちらかとなります。それぞれ法人として担うべき責任範囲も異なりますが、『株式会社でスタート』と『合同会社でスタート後、株式会社へ変更』 では、実は後者の方が費用が安くなります。

その理由は、以下の通り「法人設立費用」に違いがあるからです。

 

<法人設立費用の目安>

(1)株式会社 設立を自分で申請

登録免許税 15万円+定款認証(印紙代4万円+公証役場の定款認証51,000円)=24.1万円

 

(2)司法書士に依頼して、株式会社設立  ※手数料は司法書士ごとに幅あり、要相談

登録免許税 15万円+定款認証(公証役場の定款認証51,000円のみ)+手数料7.9万円=28万円

 

(3)合同会社 設立を自分で申請

登録免許税 6万円+定款認証0円(不要)=6万円

 

(4)司法書士に依頼して、合同会社設立  ※手数料は目安となります

登録免許税 6万円+定款認証0円(不要)+手数料6万円=12万円

 

 

【成年後見に関する業務】

・成年後見制度とは 認知症、知的障害、精神障害などの理由で判断能力の不十分な方々を法的に保護し、支援する制度を受け持つ業務です。

 

 

【裁判に関する業務】

平成15年より、司法書士も裁判に関する業務を行うことができるようになりました。『認定考査』と呼ばれる試験に合格する必要がありますが、も平成16年に試験を受けて、裁判に関する業務を行うことができます。

 

簡易裁判所で取り扱われる一定の民事事件(訴訟の目的となる物の価額が140万円を超えない請求事件)等については、弁護士と同様、司法書士が当事者の代理人となって業務を行うことができます。

 

◆POINT1◆

・家賃滞納者への対処法(家賃滞納による、建物の明け渡し訴訟)

明け渡し訴訟の場合は、訴える請求金額がお部屋の面積、つまり建物の固定資産評価額におけるお部屋の専有部分が「訴訟額」となります。言い換えると、「滞納額ではない」ということです。

滞納額については「滞納額への訴訟」という別の訴訟となります。

 

また、司法書士にとっては3LDKの広いマンションなどは、訴訟額が140万円を超えてしまい司法書士が取り扱えないケースがあります。

 

ここでは訴訟・裁判にともなう重要なポイントを、大西さんご自身が担当されたケースをもとに「建物の明け渡し訴訟」から「判決言い渡し」、最終的な「強制執行」までを一連の流れとしても、解説いただきました。

 

その他、セミナーの中では『賃貸経営に役立つ 登記の基礎知識』というテーマで具体的に実際の登記簿を見ながら、特にポイントとなる項目も詳しく解説していただきました。

 

◆POINT2◆

「表題部」や「権利部」については、特に「権利部」に記載された内容をしっかり確認してください。万が一、確認漏れがあると、「差し押さえが入っている物件を買っちゃった!」ということにもなってしまいますので、このあたりは司法書士に相談してしていただければと思います」

 

『抵当権』と『根抵当権』の違いですが、抵当権は、融資を一回受けて、その借入は幾ら?

利息や債権はいくら?ということが書かれています。

 

一方で根抵当権は、賃貸オーナーの皆さんのように取引がずっと続く場合、一回完済してしまうと抵当権が

抹消してしまい、新たに抵当権の設定が必要になってしまうため、根抵当権で繰り返し取引をすることが多いというのが抵当権との違いです。

 

地番の確認はブルーマップなど情報検索サービスもありますが法務局に電話して、問い合わせした方が早いです。

 

今、大西正啓 司法書士事務所では登記手続全般(不動産登記、法人設立登記等法人登記)が業務の中心とのことですが、大西さんはご自身の中にある「手続きを通じてお客様の想いに寄り添う司法書士でありたい」という思いから日々、さまざまなご相談を受けられているそうです。

 

「帯広の大家なんですが、帯広にも来ていただけますか?」

会場セミナーに参加した大家塾会員のこんな質問にも、

「帯広裁判所の管轄になりますし、もし必要であればつながりのある帯広の司法書士をご紹介しますよ」

と笑顔で答えられる大西さん。

 

『ご依頼の内容によっては司法書士の業務の範疇を超えてしまう場合もありますが、そんな場合でも他業種の専門家の紹介などを通じて、解決に導けるよう努力してまいります』

 

北海道大家塾のサポートパートナー企業として、ご自身の司法書士事務所の紹介文に書かれている通りに答える姿からも、法律の分野でありながら、「相談しやすい身近な存在」であるということ、

司法書士という専門家が「実は大家さんの頼れる味方です!」ということを、改めて北海道大家塾の会員に知っていただく機会となりました。

 


塾長 原田の感想

 

大西先生のお話はコンパクトで学びが多い内容でしたね。

誠実なお話の姿勢からも、業務への誠実さが伺われたと思います。

 

内容については不動産登記の基本知識知識、ハウスメーカーの地面師詐欺事件法人登記に関しても株式会社、合同会社の説明から合同会社→株式会社への変更のほうが実は手数料が安い事など知らなかった事が多かったですね。

 

そして一番反響が大きかったのが、司法書士が140万円を超えない簡易裁判所の請求事件について弁護士と同じように裁判の代理人になれることでした。

しかも費用は弁護士さんと比べると非常に少額でできます。

 

もちろん事案の内容、難易度によってどちらにご依頼するか別れますが、事例のような夜逃げの場合の建物明渡訴訟などは争う点なども少なく、調査報告を積み重ねるだけなので司法書士の先生にご依頼しても良いと思いました!


 

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開催記録

 

●日 時:2022年1月29日(土) 

     13:30-18:00

 

●参加人数: 122名(会場参加:46名、WEB参加:76名)

 

たくさんの参加者の声を頂きました!!ありがとうございます。

沢山のアンケートから一部のみ掲載させて頂きました。


●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。

  いつも貴重な内容の勉強会を企画頂きありがとうございます。

これからスタート予定の自分には竹原さんの心構えや考え方は非常に大きな学びとなりました。

また、司法書士の大西先生の内容も司法書士の業務も知ることができとても勉強になりました。

 

 札幌市 熊谷 公寛 様


●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。

 竹原さんの銀行との付き合い方は大変参考になりました。

 

 伊達市 若狭 保司 様


●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。

竹原様の波乱万丈な人生と50歳からの不動産業を始めてから短期間で物件を取得して成功されていることに感銘と勇気をもらいました。

 

 札幌市 池上 留意 様


●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。

竹原さんの銀行との付き合い方が非常に参考になりました。

全て実行するには正直ハードル高い部分も有りますが、出来る所は早速実行したいです!

 

  札幌市 古田 裕規 様


●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。

・司法書士さんが裁判を対応されることは初めて知った。

・電子取引の電子保管も全く知らなかった。顧問税理士に相談したい。

・竹原さんの行動力のすごさに感服。

 

 札幌市 S・S 様


●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。

ドン・竹原流不動産経営の極意 他のお話しも面白くて、時間があればずっと聞いていたかったです。

 

 札幌市 T・J 様


●今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。

竹原社長セミナーでは特に金融機関との付き合い方印象に残りました。

今後物件を持てるように今からできることをやっていこうと思います。大家業への考え方がすごく勉強になりました。また、入居者ファーストを意識することで自分の仕事につながると感じた。

 

札幌市 匿名希望 様


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