第1回 補助金・助成金研究クラブ開催報告

テーマ
補助金・助成金の違い、小規模事業者持続化補助金等




2025.11.10 youtube要約

セミナーまとめ:補助金・助成金活用クラブ(第1回/プレセミナー)

1. 開催趣旨・登壇者

  • タイトル(仮):「北海道(補助金・助成金)活用クラブ」
    経営に役立つ制度を味方にする「経営者のための会」としてスタート。

  • 講師:MAST社会保険労務士法人 中山先生
    補助金・助成金対応をワンストップで扱える体制。
    主催(原田さん)も過去に小規模事業者持続化補助金で相談・採択経験あり。


2. まず押さえる:補助金・助成金・給付金・融資の違い

給付金

  • 要件を満たせば「現金支給」されるタイプ(例:コロナ時の給付金)。

助成金

  • 主に厚労省系のイメージ。

  • 従業員に関する取り組み(雇用・賃上げ等)に紐づくものが多い。

  • 要件に適合すれば基本通る(審査というより要件充足型)。

補助金

  • 企業の外向き活動(販路開拓・新商品・業務効率化など)に使う。

  • 採点・審査があり、全員が通るわけではない(ビジネスコンテスト型)。


3. 主要テーマ①:小規模事業者持続化補助金(主にこの回の中心)

3-1. 目的

  • 小規模事業者が 販路開拓/業務効率化 に取り組む際の経費を国が支援。

3-2. 超重要:原則「後払い」

  • 採択前・交付決定前に支払うと対象外になりやすい。

  • 先に買ってしまったものは基本NG(例外は稀)。

3-3. 対象者(小規模事業者の定義)

  • サービス業等:従業員5人以下

  • 製造業・建設業など:従業員20人以下

  • 役員は含めないパートは一定条件で除外(正社員に準ずる労働時間かどうかがポイント)

  • 人数は申請時点で判断(申請後に増えても基本問題になりにくい)

※不動産業がどちらの区分かは「確認して後日回答」となっていました。

3-4. 対象経費の全体像(よく使われるところ)

  • 多いのは

    • 広報費(チラシ・DM・看板・紙媒体等)

    • ウェブサイト関連費(HP制作・SNS広告等)

  • 内装工事は「委託費」等で対象になり得る(ただし建物を建てる/土地購入は不可

  • 汎用性が高いものは原則NG
    例:PC、文房具、(状況により)車、エアコンなど

3-5. これも重要:ウェブ関連は「全体の1/4」制限

  • HP制作やSNS広告などのウェブサイト関連費は補助対象経費総額の1/4まで

  • 「ウェブだけやりたい」が通りにくく、チラシ・DM等との組み合わせが現実的

3-6. 補助額のイメージ

  • 通常枠:上限50万円、補助率2/3
    例:75万円使う → 50万円補助

  • 特例(例:インボイス、賃上げ等)で上限が上がることがある

  • 賃上げ特例:要件例として「事業場内最低賃金を地域別最低賃金+50円以上」等

    • 毎年10月に最低賃金が上がる点を踏まえ、タイミングで設計しやすい場合がある(テクニックとして紹介)

3-7. 申請フロー(全体像)

  1. GビズID取得(国の補助金は必須/取得に郵送等で約1週間かかる場合あり)

  2. 事業計画書作成

  3. 商工会議所へ持参 → 様式4発行(持続化補助金の特徴)

  4. 電子申請

  5. 採択(審査に2〜3ヶ月程度)

  6. 交付決定(ここで見積等を正式化)

  7. 事業実施

  8. 実績報告(領収書、通帳コピー、写真等)

  9. 入金

入金まで長い(時間を見て動く必要がある)

3-8. 審査で見られるポイント(作り方のコツ)

  • 審査観点は公表されており、それに沿って書かないと通らない

  • 重要なのは「ストーリーの一貫性」

    • 現状の課題 → 取り組み → 必要経費 → 期待効果 が繋がっているか

  • 審査側は大量に見るため、パッと見て分かる書き方が重要(読み手は中小企業診断士等が多い)

3-9. 具体例(参加者の質問を含む)

  • BtoB企業がBtoCを始めるためにチラシ/DMで販路開拓

  • 新しいエリア・客層を狙う販促(同エリアでもターゲット変更などで組める)

  • ロードヒーティング遠隔制御

    • “生産性向上(コスト削減)”として組み立てられれば可能性あり

    • ただし「ウェブ関連費」扱いになるか「機械装置費」扱いになるかで設計が変わる

  • エアコン:汎用性判断でグレー〜NGになりやすく、制度趣旨次第で扱いが変動

  • 民泊(新規事業):販路開拓の文脈で内装費等を組める可能性

  • 空き家再生(賃貸化):内容次第で「顧客に貸すスペース改装」等に該当する可能性が示唆(要個別確認)

  • “女性用トイレ新設”のように、販路拡大に必要と言えれば改修が通った事例もある


4. 支援(中山先生のサポート)について

  • 基本:ヒアリング(約1時間)→計画書作成まで支援

  • 料金体系:

    • 着手金なし

    • 成功報酬 15%(最低 8万円

  • 実績感:

    • 対応件数は100件弱規模

    • 採択率は体感で90%程度(落ちたのは数件レベル、主に経費妥当性など)


5. 主要テーマ②:新事業進出補助金(後半で概説)

5-1. 位置づけ

  • コロナ期の「事業再構築補助金」の後継的な位置づけ

  • コロナ関係なく新規事業に進出する際の補助金

5-2. 特徴(持続化より大きい)

  • 規模が大きく、最低でも **補助上限750万円(補助率1/2)**程度のイメージが紹介された

  • 建物費が使える(新築・改修・回収など)可能性がある点が特徴
    ※ただし「建物だけ建てる」は過去の経緯から厳しく見られる可能性、という注意あり

5-3. 申請の難易度

  • 入力項目が多く、オンライン申請が止まる等で「申請が大変」という実感

  • 準備に時間が必要で、直前だと間に合いにくい

5-4. 採択率感

  • 初回は約30〜40%程度だった印象(初回は知られておらず出す人が少ないため通りやすい傾向、という一般論も共有)


6. ローカル補助金(札幌市・北海道など)の話(終盤)

  • 国の補助金より知っている人が少なく、競争が少ない → 通りやすい傾向

  • 例:札幌市のDX推進系(開発型に使えるものがある)

    • IT導入補助金は「既存ツール導入」が中心になりやすいが、ローカルは「開発」が対象になる場合がある

  • ローカル補助金は「落とす」より「通す」方向の制度設計になりがち、ただし面接等があるケースもある

  • 2〜3月:予算が見えてくる
    4月以降:募集が出始める、という季節感が共有された


7. この回の結論(参加者向けの持ち帰り)

  • まずは GビズID を取っておく(国の補助金はほぼ必須)

  • 持続化補助金は

    • 「販路開拓/効率化」の文脈で

    • 経費の妥当性と

    • ストーリーの整合性が命

  • ウェブ系は1/4制限があるため、紙媒体・DM等との組み合わせ設計が現実的

  • 大型投資や建物を伴う新規事業なら、新事業進出補助金も選択肢(ただし準備が重い)

  • 国よりも札幌市・北海道などローカル補助金が刺さる場合がある(競争が少ない)


8. 次回に向けた宿題・運営メモ(主催者向け)

 

  • 今回はテスト開催で60分では収まらず、次回以降の継続開催を決定

  • 方向性:

    • 1月3月に実施(補助金が動き始める前に押さえる)

    • 申請採択事例(採択一覧など)を見ながら学ぶ回も有効

    • ローカル補助金(札幌市・北海道・各自治体)の回を別枠で深掘り

  • 相談導線:

    • 「MAST社会保険労務士法人」で検索 → 問い合わせ

    • 件名に「大家塾の勉強会を聞いた」等一言入れるとスムーズ